道場破りその1

Y.Kさん(愛知県・小学校5年生)右投げ/右打ち

Y.Kさんは愛知県の小学校5年生です。今回はチームの監督をしているお父さんとおばあさんと一緒に参加してくれました。記念すべきミッシェルのピッチング道場の道場破り第一号です。新チームのエースとして全国大会を目指しているとのこと。球速はMAX74kmだそうです。最近ボールが速くなっていないのが悩み!今回は球速アップと試合で使えるチェンジアップを教えてもらいたいということです。


はじめに、今投げているフォームで投げてもらいました。右の写真をクリックすると指導前のピッチングフォームを動画で見ることができます。

ミッシェルからの指摘は、

①踏み込む足(左足)がつま先で着地する傾向があるので、バランスが悪い
②プレモーションからの飛び出しのとき、後ろに体重が残ってしまっている。
③グローブを持つ手が左に流れすぎて、腰を回転しすぎる原因になっている
④体の開きが早すぎる

という4点のアドバイスがありました。
指導前のピッチングフォーム
①の踏み出す足の着地については、ピッチングプレートからホームプレートに向かってまっすぐ線を引いて、その上に着地するように練習しました。また、着地する足の角度は45度、これが一番ひざに負担の少ない角度だということです。
彼女の場合には着地がつま先立ちになることが多く、投げ終わってからバランスをくずすことがありました。

②のプレモーションからモーションに移るときの飛び出しの際に後ろに体重が残っている-に関しては、右の動画のようにミシェルが指導しました。陸上競技の短距離選手のスタートと同じです。最初は体重を後にしても投げる前には右ひざにしっかり体重が乗らなければなりません。これをローデッド・ポジションといいます。

ローデッド・ポジションの練習

③と④の体の開きが早いのと、リリース時の腰の角度を修正するためにミッシェルが行ったのはピンチング・ドリルです。リリースのときの腰の角度は45度から52度が最も負担がかからない自然な投げ方だそうです。1996年のアトランタオリンピックの年にアメリカで運動力学的な研究から導かれた結果だそうです。なんか難しそうです!


ピンチング・ドリルは左足を上げ、右足一本で立って、そこからピッチング動作を行います。毎日投げる前のウオーミングアップにこのピンチング・ドリルをすると良いということです。ミッシェルも投げる前にはかかさずやっているそうです。皆さんもためしてみてはいかがですか


ピンチング・ドリル
特に小学生の場合、早く体が開いてします傾向があるようです。肩が前に出てしまうと力が逃げてしまいます。特に女子の場合は上半身よりも下半身のほうが強いので、下半身を使って投げることが必要です。


ミッシェルが肩を残して投げる見本を見せてくれました。


また、右足を強くスライドし左ひざの裏に引き付ける練習も行いました。
ミッシェルの肩を残して投げる見本
右が指導後のストレートのフォームです。モーションに移るときにしっかり右足に体重が乗り、ローデッド・ポジションが取れています。肩もかなり後に残っていると思います。

基本的なフォームをしっかり身につけて、どんどんスピードアップしてほしいですね!
指導後のストレートのフォーム
さあ、いよいよ休憩をはさんで、チェンジアップの練習に入ります。普段ミッシェルが試合で投げているのはフリップチェンジアップですが、小学生なので今回はサークル・チェンジを教えることになりました。サークルチェンジなら基本的にフォームはまったく同じでグリップが変わるだけなのでマスターしやすいというわけです。


まず、はじめにミッシェルがチェンジアップの模範投球を見せてくれました。やっぱりすごいですね!フォームに迫力があります・・・
ミッシェルのチェンジアップ
チェンジアップのグリップは基本的なグリップと違って手のひらでベタッと握ります。そのほかのボールの場合は手のひらではなく、指で握ることが重要です。

また、チェンジアップの場合は手首を使わずに投げます。その他のフォームはストレートと同じです。ミッシェルの場合は試合で一番多く投げるライズボールと同じフォームで投げます。

ただのスローボールではなく、しっかり回転を与え、速く来るように見えて実際にはなかなか手元に来ないチェンジアップが良いチェンジアップです。
サークルチェンジアップのグリップ
これまでなかなかうまくチェンジアップが投げられなかったということですが、なかなかどうして見事なチェンジアップです。

これで三振の山が築けるでしょうか?


ストレートを速くしたい。チェンジアップをマスターしたい。1時間半ぐらいの短い時間ではとてもすべてマスターすることはできませんが、お父さんと毎日しっかり練習して全国大会に出てくださいね!期待しています。
チェンジアップ
(Y.Kさんの感想)
ミッシェルの指導を受ける前のフォームは安定していなかったけど、ミッシェルのフォームを見たり、教えてもらったらすごく安定したピッチングが出来てとてもうれしかったです!ありがとうございました。もらったサインボールは宝物にします。
また、ミッシェルのHPを見たら、すごいトロフィーがたくさん写っていてビックリしました。私もいつか欲しいと思いました。これからもピッチングがんばります。

(お父さんの感想)
今まで本格的に指導を受けたことがなく、とにかくひたすら投げ込んできただけなので、大変勉強になりました。指導を受けて感じたのは「フォームを安定させる」ことの大切さでした。最初に指摘されたのが、上下左右に動きすぎるフォームでした。確かに今まで、速い球を投げることを最優先にしてきたので、娘も力任せに投げていました。そのせいか高めに浮く球が多く、ワイルドピッチで点をやってしまうこともしばしばでした。指摘されたことに気をつけて練習したいと思います。
ミッシェルは本当に一生懸命、真剣に指導してくれました。僕も娘も緊張していましたが、とても気さくに接してくれてありがたかったです。実際に投げてくれて、少しだけ受けさせてもらいましたが、軽く投げているだけなのに球の伸びがすごくて恥ずかしくも捕れませんでした。すごい迫力でした。
一番印象に残ったのは、ピンチングドリルでした。何か空手の型のように見えました。あのドリルが基本中の基本であり、またピッチングの極意のように感じました。今回はミッシェルに直接指導してもらうという、本当に貴重な体験が出来ました。今後はこの体験を生かし、より良いピッチャーになれるよう親子で頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました。

戻る



Copyright © Michele Smith Japan, 2006. All Rights Reserved